習い事や趣味でピアノを弾いている、おうちにピアノがある、という皆さん。
そのピアノ、きちんとメンテナンスされていますか!?
「音が出てるから大丈夫」「ピアノはあるけれど、弾く人がいないから…」「音の狂いとかよくわからないし…」と思っていらっしゃる方はいませんか?
今ピアノを弾いているか弾いていないかに関わらず、ピアノは定期的な調整が必要なんです!
弾かなくても調整をするのはなぜ?調整をすると何が変わるの?
それを今から説明していきます♪
どんなピアノでも調律は必要?
一言でピアノと言っても、アコースティックピアノ、ハイブリッドピアノ、電子ピアノなど、種類が様々です。
アコースティックピアノは、鍵盤を押すことでハンマーが弦を叩いて音が出るという仕組みのピアノです。
アップライトピアノやグランドピアノなどがあり、生ピアノとも呼ばれています。
ハイブリッドピアノは、アコースティックピアノに消音機能などのいろいろな機能が搭載されているピアノです。
昼間はアコースティックピアノ(消音機能をOFFにして使用)で、近隣への配慮をしたい夜間には消音機能を使って、ピアノのタッチはそのままに、ヘッドフォンから流れる電子音を聞いて演奏する、といったように、使い分けることができます。
電子ピアノは、アップライトピアノやハイブリッドピアノとは違い、中に音を出すための弦がありません。出る音は電子音で、タッチも上記のピアノとは大きく違います。価格が安価で、定期的な調整は不要。手軽に演奏ができるのは電子ピアノのメリットと言えます。
ピアノに調整が必要な理由は、温度や湿度など、環境によって音のキレイさ、タッチが大きく変化するからです。その変化が大きくなる前に調整することが、ピアノを気持ちよく演奏するためのポイントです。
アクションなど、環境による状態変化が起きてしまう部品が使われているアコースティックピアノやハイブリッドピアノは、定期的なメンテナンスが必要です。
電子ピアノは、長く使用することを前提に作られていないため、基本、内部のアクションを調整することはありませんが、電気部品の故障等でトラブルが起こってしまった場合は修理が必要になりますので、兵藤楽器店技術者にご相談ください。
ピアノをそのまま放置しておくとどうなる?
①内部に埃やゴミが溜まる
ピアノは木でできた外装に囲まれているので、技術者でないと内部の清掃ができません。
普段使っているピアノの中が実は埃だらけ、というのも嫌ですよね😓
埃やゴミが内部に溜まっていくことで錆やカビの発生につながり悪影響ですので、定期調律のタイミングで鍵盤下まで清掃をするのが良いです。
↓↓↓
②他のピアノと音の違いが生まれてしまう
特にお子様の場合は、調整されていないピアノの音を正しい音だと思ってしまわないように、普段から良い音で練習させてあげることが大切です。
通っている教室のピアノは、定期的に調整がされているので、その音と違いを感じると違和感や弾きにくさにつながってしまうかもしれません。
お子様の成長のためにも、良い音、良い練習環境を作っていくことはとても重要なポイントです。
③長持ちさせることの妨げになる
先ほどの説明の通り、ピアノは温度・湿度による変化が起こりやすく、それを放置しておくと演奏に支障が出るようになってしまいます。
ピアノを長持ちさせるためには、小さな異変に早く気づき、対処することが必要です。
いつでも良い状態を保っておけば、高額な修理や調整は不要、ピアノに大きな負荷をかけることもないので、長持ちさせることにつながります✨
④虫食いが発生する
虫がピアノの中に入ると、フェルト部分で虫食いが発生することがあります。
例えば、弦に叩いて音を出す役割を持つ部品のハンマーで虫食いが起きた場合、フェルト部分が欠けて、音色が変わってしまいます。
演奏時に違和感を感じてしまうこともあります。
ピアノの中に虫が住み着いてしまうことは、気持ち的にも嫌ですし、演奏面でも問題が出てきます。
そのような問題を防ぐために、ピアノ用の防虫剤があります。
防虫剤は効果が1年ですので、効果が切れたら取り替える必要があります。
定期調律のタイミングでお薬も取替をしておくのがおすすめです。
ピアノのお薬については、別のブログで詳しく紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。
ピアノ用乾燥剤・防虫剤の効果ってすごい!! – 掛川・磐田・袋井の兵藤楽器店|こどもの音楽教室 (hyoudo.co.jp)
⑤連打がしにくい、2度打ち、発音・止音不良などの機能不全が発生する
ピアノの部品の多くに、木が使用されています。温度や湿度による変化で木が膨張・収縮するため、放っておくと機能不全が発生してしまいます😢
アップライトピアノは1秒間で7回、グランドピアノは14回、連打ができます。これらの回数より明らかに連打が出来ない場合は、木の状態が変化することによる機能不全の可能性があります。
2度打ちとは、1度鍵盤を押しただけで2度音が出てしまうことです。ハンマーと弦の間の距離が近すぎると、弦に当たった後にハンマーが跳ね返って、勢いでもう一度弦に当たってしまいます。この症状も、木やフェルトの膨張が原因です。
これらよりもっと症状が悪化してしまうと、音が出なくなったり、離鍵しても音が伸びたままになってしまったり…症状は様々ですが、精密に調整されていなければこのような症状が出てきてしまいます。
調律をするとどんなメリットがあるの?
①いつでもいい音で演奏を楽しめる
②細かい異常にすぐ気づくことができ、大きな症状を防げる
③外装のキレイさを維持できる
1回きりではなく、1年に1回程度、調律をご依頼ください♪
調律師に何でもご相談ください!
ピアノのちょっとした不具合、お手入れの仕方など、よくわからないことがたくさんあると思います。
お悩みや疑問点、どんなことでも調律師にご相談ください♪
調律のご依頼、お悩み相談は、
ご来店の際に店頭スタッフにお声がけいただくか、お問い合わせフォーム(お問い合わせ – 掛川・磐田・袋井の兵藤楽器店|こどもの音楽教室 (hyoudo.co.jp))または、兵藤楽器掛川店(0537-23-0245)まで、お電話お待ちしております!