ピアノは、置いてある部屋の環境によって、状態が大きく変化します。
場合によっては、音が出なくなったり、二度打ち・連打がしにくい症状の原因になったりするんです😨
そうならない為にも、ピアノ用の乾燥剤・防虫剤を入れることをお勧めします。
乾燥剤
ピアノの弾きやすさに大きく影響するのが、湿度です。
ピアノは、ほとんどの部品が木でできています。
湿度の高い環境で水分を多く吸収すると、木が膨張するので、鍵盤やアクションの動きが悪くなることに繋がります。
乾燥剤を入れると、水分を吸い取ってくれるので、鍵盤やアクションの機能不全を抑えてくれるんです!
年に一度の定期調律では、音の高さの調整の他にも、タッチの軽さ・弾きやすさを揃える細かな微調整もしていますが、乾燥剤を入れるとその調整も少量で済み、状態によっては調整が不要になるピアノもあります!
防虫剤
実は、ピアノの中に虫が入ってしまうということが時々あるんです。
羊毛で出来ている部品に虫食いが生じることもあります。
ピアノのハンマーは、羊毛で出来ているので、虫食いが生じるとフェルト部分が欠けて、音色に違いが出てしまいます。
そもそも、いつも弾いているピアノの中に虫がいる、ということ自体、少し嫌ですよね😓
また、防虫剤には錆びを抑える効果もあります。
乾燥剤と一緒に、防虫剤も入れることをお勧めします。
衣料用のお薬との違い
兵藤楽器店では、ピアノ専用の乾燥剤・防虫剤を販売しています。
お客様から、「タンスやクローゼットに入れるような衣料用のお薬でもいいの?」というご質問を頂くことがあります。
ピアノはクローゼットなどに比べて温度・湿度による変化が非常に大きいです。
変化の大きいピアノでも1年間しっかり状態維持できる量が入っているというのがピアノ専用のお薬の特徴です。
お薬はピアノの中に入れる必要があるので、技術者が1年に1回の定期調律のタイミングで入れ替えることが多いです。
そのため、1年間効果が続かないお薬だと、十分に状態維持が出来ない可能性があり、あまりお勧めできません。
ピアノは、日頃のお手入れの仕方で、状態が大きく変わってきます。
今回ご紹介した乾燥剤・防虫剤に加えて、定期的な調律、掃除、お手入れ用品の活用などを続けていくことで、ピアノの状態を良く保つことができます。
お手入れ用品・方法の紹介も、ブログでご紹介していますので、合わせてご覧ください♪
短時間で簡単!調律師がピアノのお手入れ方法をご紹介! – 掛川・磐田・袋井の兵藤楽器店|こどもの音楽教室 (hyoudo.co.jp)