先日JOCプチコンサートが袋井ミュージックセンターにて行われました。
その様子を今回リポートさせていただきます。
「JOC」とは?
「ジュニア・オリジナル・コンサート」の略です。
ヤマハ音楽教室在籍生及び兵藤楽器店所属の15歳以下の生徒の皆さんが、自分で作曲したオリジナル曲を自演奏するコンサートです。
今回行ったのはプチコンサートということで、初めて作曲を経験した生徒さんでも気軽に参加ができるコンサートです。
今回は10組の生徒さんが参加してくださいました。
1.北澤美怜さん/ぽかぽかりんご
「家族でりんご狩りに行ったとき、木を揺すったら落ちてきたりんごがお日様にあたってぽかぽか笑っているところを想像して作りました。」とのこと。
曲の雰囲気を途中で変えるために「♯」を入れたところがお気に入りのようで、まるでりんご達がそれぞれ笑っているかのように可愛らしい曲調でした。
2.石井航太さん/ゆうえんち
「この曲は弾いたときにゆうえんちっぽいとパッと感じたので曲名につけました」とのこと。
両手で合わせるのが大変だったようで、何度も練習してきてくれました。
メリーゴーランドや観覧車のうきうきわくわくしたイメージが曲調から伝わってきました。
3.永末遥希さん/「ことりのように」テーマと変奏
「自分で作るのは難しかったけど、最後まで出来て嬉しかったです。」とのこと。
遥希さんはそれぞれ『ことりのメヌエット』『ことりのワルツ』『ことりのおどり』とテーマを分けてくれました。
中でも一番好きなのは『ことりのおどり』だそうです。
ことりたちが踊っているかのような素敵な演奏でした♪
4.向井友祐さん/「ことりのように」テーマと変奏
友祐さんもテーマを『ことりのマンボ』『ことりのおしゃべり』と分けて作曲しました。
「左手を間違えてしまう時があったけど、頑張って練習しました。」とのこと。
楽しみながら弾けるように考えて作ったそうで、ことりたちの楽しい様子が曲から伝わってきました。
5.澤侑那さん/うみのなかまたち
「去年絵本を作ったので、その絵本の世界を曲にしました。」とのこと。
海の中の物語をテーマにして作ったようで、夏の楽しい海の様子が曲から伝わってきました。
録音できる時間が決まっていたので、その時間に合わせて作るのが大変だったそうです。
6.堀切陽太さん/イルカのジャンプ
「大好きなイルカを思い出しながらイルカの泳いでいるところ、ジャンプしているところをエレクトーンで表現しました。」とのこと。
初めての作曲ということで、伴奏のリズムを考えるのが難しかったそうです。
エレクトーンのポップな音色が、イルカが楽しそうにジャンプをしているように聞こえました。
7.藤田叶恵さん/おばけのマーチ
「怪人や魔物、精霊などのおばけたちが踊っているようなイメージで作りました。」とのこと。
普通のおばけ、次に背の高いおばけ、そのあとは可愛いおばけなど…
様々な種類のおばけが出てくるように作ったそうです。
おばけたちがにぎやかに過ごしているイメージが曲から伝わってきました。
8.安達栄助さん/喜怒哀楽
「僕は毎日のように喜んだり、楽しんだり、怒られたり、泣いたりします。その気持ちを『喜怒哀楽』という曲にしました。」とのこと。
難しかったところは、『喜び』から『楽しみ』に変わるときにどうやって切り替えるかが難しかったそうです。
1曲を通して、まるで喜怒哀楽の表情の変化が伝わってくる曲でした。
9.平尾優衣さん/森のどうぶつたち
「大きな動物や小さな動物、怖い動物が踊っているのをイメージして作りました。」とのこと。
初めて曲を作ったそうで、モチーフから曲にするのが難しかったそうです。
森に住んでいる動物たちが集まってきて、一緒に踊る様子が曲から伝わってきました。
10.箭木心葵さん/雨と風と私
「気持ちが明るくなるようなキラキラとした雨が降っています。そのキラキラとした雫がそよ風にのって舞っていて、その中で私が踊っているというイメージになっています。」とのこと。
途中で曲調が雨と風が強くなっていくような曲調になっていて、自然の中にいるかのようなイメージが曲から伝わってきました。
ゲスト…鈴木せん莉さん
4歳から兵藤楽器店のレッスンに通い、幼児科からジュニア専門コースを経て現在はエレクトーン個人コースに通われています。
専門コースに進級されてからは毎年作曲をし、JOCに参加してくださっていました。
今回は小学校2年生の時に作曲した「いたずらマリの大作戦」と、昨年作曲した「Lilly」の2曲を披露してくださいました。
今回演奏してくださった10組の皆さんと同じ頃に作られた曲と、大人になってから作られた曲、それぞれ違った良さがわかる演奏でした。
表彰式
それぞれ10組の生徒さんには、一人ひとり表彰状が送られました。
そしていつもお世話になっている先生方にも講評を書いていただきました。
今回の発表をひとつのステップとして、これからもぜひ創作に取り組んでいただきたいと思います。