目次
こんにちは!兵藤楽器店「わくわく子育てくらぶ」です。
公園からの帰り際、「まだ遊びたい!」「帰りたくない!」とひっくり返って大泣きするわが子。夕飯の支度や次の予定がある親としては、つい「いい加減にして!」とため息が出てしまう瞬間ですよね。
大好評の「子どもの困った行動・理由・対応」シリーズ。 第4弾のテーマは、多くのパパ・ママが直面する【切り替え】についてです。

「やめたくない!」と大泣き。スムーズに切り替えるコツは?
1. なぜ子どもは「終わり」を嫌がるの?
大人は「あと5分で17時だから、そろそろ帰らないと」と逆算して動けます。しかし、小さな子どもにとっての「終わり」は、大人とは全く違う景色が見えています。
- 時間の概念が未熟: 子どもは「あと10分」といった抽象的な時間の長さがまだ理解できません。
- 「永遠」の喪失感: 今目の前にある楽しい世界が、「もう二度と戻ってこない」「永遠に終わってしまう」かのような、強い不安や悲しさを感じてしまうのです。
【専門家の視点】 発達心理学の大家ジャン・ピアジェによると、幼児期の子どもは「自己中心性」が強く、今この瞬間の自分の感情や感覚が世界のすべてです。また、時間の経過を客観的に捉える「時間的展望」が未発達なため、「後でまた来ればいい」という見通しを立てることが非常に難しいのです。
2. 「納得」を引き出す!2つの魔法の対応策
無理やり連れて帰ると、親子ともにヘトヘトになってしまいますよね。ポイントは、「心の準備」と「見える化」です。
① 「あと1回」の事前予告
急に「終わり!」と言うのではなく、事前に「あと何回やったらおしまいにする?」と本人に決めさせたり、「滑り台をあと1回滑ったら帰ろうね」と具体的な終わりの合図を決めます。自分で決めることで、子どもなりに心の準備(覚悟)ができるようになります。
② 視覚的な見通しを立てる
「あとちょっと」ではなく、指で「1」を作って見せたり、砂場に線を引いて「ここまでおもちゃを片付けたら終わり」と視覚的に訴えるのが効果的です。

3. 習い事で育つ「生活のメリハリ」
実は、音楽教室や英語教室などの「習い事」は、この【切り替え】の力を育む絶好のトレーニングの場でもあります。
兵藤楽器店のレッスンでは、必ず「始まりと終わりの挨拶(ルーティン)」を大切にしています。
- 始まりの挨拶: 「今からレッスン(集中する時間)が始まるよ」というスイッチ
- 終わりの挨拶: 「今日の分はここまで。また次があるよ」という区切り
この決まったリズムを繰り返すことで、子どもたちは自然と「物事には始まりと終わりがあること」、そして「終わっても、また次があるから大丈夫」という安心感を学んでいきます。
教室での「メリハリ」が身につくと、日常生活でも「今はこれをやる時間だね」という切り替えが少しずつスムーズになっていきますよ。

まとめ:焦らず、一歩ずつ
「帰りたくない!」という強いパワーは、それだけ物事に熱中できるという素晴らしい才能の裏返しでもあります。
「次はいつ来ようか?」と「次」の楽しみをセットで提案しながら、少しずつ「切り替え上手」への階段を一緒に登っていきましょう!
【出典・参考文献】
- 厚生労働省「保育所保育指針解説」
- ジャン・ピアジェ「子どもの世界の構成」
- 文部科学省「家庭教育手帳」
兵藤楽器店「わくわく子育てくらぶ」では、音楽を通して心豊かな子育てを応援しています。 レッスンの見学や体験、いつでもお待ちしております!









