兵藤楽器店ブログ

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職業体験学習で中学生が兵藤楽器店にやってきた
2019.10.18 イベントレポート

毎年、兵藤楽器店では職業体験学習の受け入れを実施しています。

明るく元気な学生たちに、元気と若さをもらっています。

職業体験では、どんなことをしてもらっているのか紹介します。

貴重な体験!ピアノ調律師体験

兵藤楽器店での職業体験の目玉は、ピアノ調律師体験です。 先ずは、ピアノの歴史や構造を学びます。

■ピアノの歴史

1709年、イタリア人のクリストフォリが弱い音「ピアノ(p)」も強い音「フォルテ(f)」も自由に出せる楽器として発明しました。
ピアノが生まれたころの名前が「ピアノフォルテ」といわれていたのはそのためです。のちに、簡単に「ピアノ」と呼ばれるようになりました。
■ピアノが誕生するまで

●パイプオルガン
 ⇩紀元前生れ。パイプの中に空気をおくり振動させて音をだす。
●クラビコード
 ⇩1000年くらい前。長方形の箱に弦を張り、鍵盤を弾くと金属が弦をたたき音をだす。
●チェンバロ
 ⇩500年くらい前。有名な作曲家の「バッハ」もチェンバロの曲を多く残しています。
●ピアノフォルテ
  グランドピアノは300年くらい前、アップライトピアノは200年くらい前につくられました。
  日本でつくられるようになったのは110年前から。
■響板

材料 : エゾ松・スプルース
弦の振動を大きく豊に共鳴させるための木の板です。
スプルースという松の仲間の木をじっくりかわかしてつくります。
■アクションとハンマー

鍵盤を弾くと、ハンマーが弦を叩き音がでます。
鍵盤のわずかな動きも、アクションが強い力に変えてハンマーに伝えます。
複雑なアクションは、1鍵あたり70個の部品で作られています。
ハンマーには、木の芯にヒツジの毛のフェルトが巻き付けられています。
■フレーム

材料 : 鋳鉄(ちゅうてつ)
弦が張られている力は、1本で約90kg
合計で20tのも力をしっかり支えるために、とても硬い金属でできています。
フレームの重さはピアノ全体の、およそ1/3を占めています。
■弦

材料 : 炭素鋼(たんそこう)
1つの音に1~3本の弦が張られています。
ピアノ1台の中に、およそ230本の弦があります。
弦の端に巻き付けてあるチューニングピンを回して調律をします。
■チューニングピン

材料 : 硬鋼鉄(こうこうてつ)
ピーンと張った弦を留めているのがチューニングピンです。
チューニングピンを回して、弦の張り具合を調整することで音程をあわせます。この作業を「調律」とよびます。
■鍵盤

材料 : 松(エゾ松やスプルース)をよく乾燥させたもの
指で鍵盤をおすと、鍵盤の動きがアクションに伝わります。
鍵盤は、「黒鍵」と「白鍵」で合計88鍵あり、7と1/4オクターブの音を出すことができます。
音量も大きく、オーケストラのすべての楽器の音域を含んでいることから「楽器の王様」といわれています。
■ペダル

材料 : 真鍮(しんちゅう)
足でコントロールして、ピアノの音を豊かに響かせたり、強弱をつけたりします。
グランドピアノとアップライトピアノでは、ペダルの働きが異なります。
難しい曲になるとグランドピアノでないと表現できないこともあります。
■ヤマハピアノのふるさと掛川

ヤマハのピアノ作りの中心地、掛川
掛川工場から日本各地へ、そして世界へヤマハのピアノは旅立ちます。
2010年にピアノのマザー工場として、掛川工場は生まれ変わりました。

実際に調律にもチャレンジ。

調律に使う道具は、見るのも使うのも初めてなものばかりです。 弦1本音を合わせるのも一苦労…

レジも経験。店頭スタッフ体験

店頭でレジ打ちにチャレンジ。 みんな吸収力が良いのか、直ぐにマスターしてしまいます。

店舗のお掃除や楽譜の整頓など、みんな真剣に一所懸命お手伝いをしてくれます。

楽器に触れてみよう

打楽器や弦楽器などのお手入れや、演奏体験。

初めて触れるギターやヴァイオリンを弾いたり、ドラムセットを思いっきり叩いたりしていました。 普段触れることのない楽器に興味津々です。

ピアノクイズ!

職業体験学習の最後に、みなさんにピアノに関するクイズを渡しています。

①ピアノを発明したイタリア人はだれでしょう?     

②発明されたころ、ピアノはなんとよばれていたでしょう?  

③ピアノ1台の鍵盤はいくつあるでしょう?            

④ピアノの中で、弦を叩くハンマーは何の毛で出来ているでしょう?  

⑤1本の弦は、およそ何キロの力で張られているでしょう?   

⑥ピアノ1台の中には、およそ何本の弦が張られているでしょう?

⑦ヤマハのピアノは日本のどこで作られているでしょう?

クイズの答えはこの記事の中にあります。
ぜひお子さまと一緒に探してみてくださいね!

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書いた人:兵藤楽器店スタッフ 北島

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